視察・調査

EPOC「先進省エネ施設視察調査」議事録


視察目的

 省エネルギー化に貢献し、地球温暖化防止に資する大規模な先進省エネ施設を視察し、地球環境担当者としての見聞を広げる

視察日時

平成19年11月8日 9:00〜17:00

参加者

EPOC会員企業から43名(幹事会社含む)

視察箇所

(括弧内は説明担当会社)
  1. 新名古屋火力発電所 <中部電力(株)>
    • 概要
      LNG(液化天然ガス)を燃料とした高効率コンバインドサイクル発電方式を採用し、CO2排出量の削減に取り組む。
    • 主な視察内容
      (1)タービン・発電機
      ガスタービンと蒸気タービンの駆動力を合わせて、高熱効率で発電可能なコンバインドサイクル発電機。屋内は働く人にとって快適性・好感度を高めた色彩とするとともに、都市型発電所に相応しい明るくさわやかで涼しげなクリアなイメージを演出するため、鉄骨塗装にブルー系6色のグラデーション(色彩の濃淡法)を採用している。
      (2)7号系列煙突
      高さ150m。乾式アンモニア接触還元法による排煙脱硝装置により、煙突出口窒素酸化物濃度は5.0ppm(O216%換算値)まで低減される。
  2. 名古屋製鐵所(CDQ(コークス乾式消火設備):製鐵工程での大型排熱回収設備)
    <新日本製鐵(株)>
    • 概要
      コークス炉から出された約1000℃の赤熱コークス顕熱を不活性ガスで回収し、ボイラーにて高圧蒸気発生し発電。(数10t/hの高圧蒸気を回収)
    • 主な視察内容
      (1)CDQ(コークス乾式消火設備)
      赤熱コークスの顕熱をエネルギー回収するCDQ(Coke Dry Quenching:コークス乾式消火設備)外観。塔の最上部で設備を制御している。
      (2)新日鐵 名古屋製鉄所内にて
      CDQの他、厚板工程、熱延工程等を見学。
      写真は、熱延工程工場前にて。
  3. 所感
    今回の視察は、高いエネルギー効率を誇る日本を代表する施設を、現地・現物で見られた事は、大変意義深い視察であった。また、いずれの施設も、敷地内または敷地に隣接する土地において、花や樹木を大切に育てており、大規模であるが故に環境に対して大変配慮している意識が伺えた。