セミナー

2019年度 第1回循環ビジネス創出会議 ビジネスセミナー
「SDGsと資源循環経営の推進〜ステークホルダーと協働で取り組む課題解決〜」


はじめに

SDGsの歴史的意義と企業経営に及ぼす影響に関する講演と、実際にSDGsを経営に取り込み
大きな成果を上げている4企業の事例発表の他、情報交換の場として、ビジネス交流会や循環ビジネス創出コーディネーターによる相談会を行いました。

開催日時:2019年7月23日(火曜) 13時30分〜16時45分
開催場所:愛知県産業労働センター 「ウインクあいち」 小ホール
参加者:134名

プログラム

(1) 開会挨拶 13時30分〜13時35分

(2) 基調講演 13時35分〜14時35分

「SDGsの歴史的意義と企業経営に及ぼす影響

講師:戸成司朗氏 一般社団法人中部SDGs推進センター 代表理事

(3) 事例発表 14時25分〜16時25分

@「持続可能な社会を目指してSDGs ―地球で一番「ありがとう」を集める―」
  ワタミ株式会社 SDGs推進本部 本部長 百瀬 則子氏
A「持続可能な開発目標(SDGs)への取り組み〜SDGs目標達成に向けて〜」
  リマテックホールディングス株式会社 代表取締役社長 田中 靖訓氏
B「温室効果ガス削減 健全なインフラを未来に託す」
  ヤマダインフラテクノス株式会社顧問 早川 久司氏
C「2030年も元気な組織であるために~小さな会社がSDGsで企業ブランディング~」
  株式会社マルワ 代表取締役社長 鳥原 久資氏

(4) ビジネス交流会 16:25〜16:45

基調講演

「SDGsの歴史的意義と企業経営に及ぼす影響」
一般社団法人中部SDGs推進センター 代表理事 戸成司朗氏

【講演要約】
SDGsの取組みは、企業にとって資源の効率的な経営による価値向上や顧客・従業員等のステークホルダーとの協働強化などにつなげられるとして、その重要性をご説明頂きました。
SDGsに向け、世界各国の政府の優先事項と自社の戦略の方向性と一致させ、それに取り組む企業は政府や市民から事業活動を受け入れられ、社会の期待に応えることで成長可能性の高いビジネスモデルが構築できる、また、企業は今、重要な転換期を迎えており、社会課題のニーズはSDGsに集約され、そこにビジネスチャンスがあると提言され、企業はイノベーティブな社員の育英にSDGsを重要な羅針盤として2030年に向けた戦略をたて、社内外にコミットすべきとお話しいただきました。

事例紹介

@「持続可能な社会を目指してSDGs ―地球で一番「ありがとう」を集める―」
ワタミ株式会社 SDGs推進本部 本部長 百瀬 則子氏

地域の高齢者の生活を支援する宅食、自社農場の無農薬農畜産品を使ったメニュー、事業活動での再生エネルギーの使用といった持続可能な社会を目指して取り組んでいる事業活動、社会貢献活動、従業員の幸せ日本一を実現する為の労働環境の改善についてご説明いただきました。また、5月開始のバイオマスプラスチック弁当容器の導入とリサイクル「津島工場ゼロエミッション」は宅配弁当容器をエコ容器とし、回収して原料にりサイクルすることで、ゴミをださず、CO2を削減して温暖化を防止し、 また、使用済み容器を自主回収することで分別の不徹底や不法投棄、海外流出を抑制し海洋汚染の防止となっているとご紹介いただきました。

A「持続可能な開発目標(SDGs)への取り組み〜SDGs目標達成に向けて〜」
リマテックホールディングス株式会社 代表取締役社長 田中 靖訓氏

SDGsの理解を深めるための社内教育や社外への啓発活動及び事業内容を通じて貢献できるSDGsの具体的事例として、太陽光発電事業の開始、新たなバリューチェーンの構築、災害などによる環境修復事業の支援、温室効果ガスの削減などについてご紹介いただきました。また、今後は既存事業活動のSDGsへの当てはめから脱却し、SDGを基盤とした経営を目指し、革新的なプロダクトやアイデアを創出するイノベーションを推進していかれるとお話しいただきました。

B「温室効果ガス削減、健全なインフラを未来に託す」
ヤマダインフラテクノス株式会社顧問 早川 久司氏

研削材を破砕しない金属系のスチールグリッドを使用する「循環式エコクリーンブラスト工法」により、産業廃棄物を極限まで減らし粉塵の発生をおさえ、カーボンオフセット実施により温室効果ガスの排出量を削減し、鋼橋の塗装塗替えによりインフラの信頼性向上と長寿命化を図るなど、未来につながるSDGsの取り組みについてご紹介いただきました。今後も需要が見込まれるブラスト工法について「循環式エコクリーンブラスト工法」の普及のための取組をされているとお話しいただきました。

C「2030年も元気な組織であるために~小さな会社がSDGsで企業ブランディング~」
株式会社マルワ 代表取締役社長 鳥原 久資氏

すべての人にやさしい情報を提供するためのMUD(メディアユニバーサルデザイン)の提供、職場体験や女性活躍、バナナペーパー※の活用など、独自のSDGsの取り組みについてご紹介いただきました。
SDGsに取り組んだ結果、多くの媒体で取り上げられ発信する機会を得られ、社員がプライドをもち会社をよりよく発展させられ、同じ志をもった企業との関係性を築くことにより、ユニバーサルデザインの依頼が増加するなど、小さな強みの積み重ねが独自性の展開に発展したとお話しいただきました。
※ザンビアで生産されたオーガニックバナナの茎の繊維に古紙等を加え和紙技術で作った日本初のフォアトレード紙


講演の様子

ビジネス交流会の様子
以上