交流会

2007愛知環境賞表彰式実施報告 ***「愛知発!持続可能な未来のために」***

はじめに

EPOCでは、昨年に引き続き愛知県より受託しました『愛知環境賞』の表彰式を開催致しました。 『愛知環境賞』とは、愛知県では「環境との共生」という価値観を、新しい文化として体現し社会に普及させることを目的として、企業・団体・県民による環境負荷低減に向けた技術・事業・活動・教育を評価し表彰するものであり、本年も多数の応募を頂きました。
当日は、愛知環境賞表彰式、第17回交流会「愛知発!持続可能な未来のために」と題した特別対談、交流会(パネル展示による意見交換会)が開催され、受賞者をはじめその他参加者の方々にご交流頂きました。



  • 開催日:平成19年2月19日(月)15:00〜18:30
  • 会 場:名古屋東急ホテル 3階 「バロックの間」
    (名古屋市中区栄4丁目6番8号)
  • 主 催:愛知県
  • 共 催:環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)、中日新聞社
  • 後 援:中部経済産業局、環境省中部地方環境事務所、名古屋市、
    (社)中部経済連合会、名古屋商工会議所

<プログラム>

15:00〜15:05
主催者挨拶
愛知県知事 神田 真秋
EPOC会長(中部電力(株)代表取締役会長) 川口 文夫
【愛知県知事】
愛知県知事
【EPOC会長】
EPOC会長
15:05〜15:45
「2007愛知環境賞」表彰式
【金賞】
  • 受賞者:中部国際空港(株)
  • テーマ:世界トップクラスの環境配慮空港セントレア
  • 概 要:
    独立した都市とも言える空港島において、発生が予想される環境負荷の低減に向け、構想・造成から運営にいたる段階ごとに総合的かつ先進的に取り組み、エネルギーと資源循環の両者に配慮した空港。
  • 受賞のポイント:
    空港の構想・造成から運営に至る各段階において、多くの事業主体が存在する空港島全体の環境負荷の低減に、総合的かつ先進的に取り組み、世界の空港を先導する環境配慮空港を誕生させたことが高く評価されました。
金賞受賞
【銀賞】
  • 受賞者:(株)三進製作所
  • テーマ:資源化センターシステム
  • 概要:
    めっき工程から発生する廃液中の重金属を回収し、再びめっきなどに使用する事業システムを確立。30年以上にわたって継続し、汚泥とともに最終処分されていた重金属を削減。
  • 受賞のポイント:
    県内のめっき処理事業者の半数以上をネットワーク化し、めっき廃液中の重金属を回収・再使用する事業システムを確立して、30年以上にわたって廃棄物の削減と資源循環に貢献したことが評価されました。
銀賞受賞
【銅賞】
  • 受賞者:ワシントンホテル(株)
  • テーマ:「地球のためにできることひとつづつ」をテーマとした環境実践ホテルの取り組み
  • 概要:
    利用客とのコミュニケーションをとりながら、「省資源・省エネルギー」「ごみ減量」「リサイクル」に取り組み、ホテル業として我が国で初めてISO14001を取得するなど、我が国における「エコホテル」の先駆け。
  • 受賞のポイント:
    利用客とのコミュニケーションのもと、「省資源・省エネルギー」「ごみ減量」「リサイクル」に取り組み、ホテル業として我が国初のISO14001を取得するなど、「エコホテル」の先駆けとなったことが評価されました。
銅賞受賞
【中日新聞社賞】
  • 受賞者:あま広域環境学習グループエコきっず調査隊事務局
  • テーマ:あま広域環境学習グループ「エコきっず調査隊」
  • 概要:
    市町村の枠を超えた教育委員会の連携の下、「水」をテーマとした自然環境の調査や汚染原因追及、情報交換・交流を進め、実践を通じて、子どもたちの「郷土愛」と「環境配慮」を育む環境教育を展開。
  • 受賞のポイント:
    市町村の枠を超えて教育委員会間で連携し、「水」をテーマとした自然環境の調査や汚染原因追求、情報交換・交流を進め、子供たちの「郷土愛」と「環境配慮」を育む教育を実践したことが評価されました。
中日新聞社賞受賞
【名古屋市長賞】
  • 受賞者:丸福(株)
  • テーマ:水性フレキソ印刷事業
  • 概要:
    我が国で初めて水性インクを使ったフレキソ印刷をプラスチックやフィルムに適用することに成功。食品包装などにおける印刷による環境負荷を低減。
  • 受賞のポイント:
    水性インクを使ったフレキソ印刷を我が国で初めてプラスチックやフィルムに適用することに成功し、食品包装などにおける印刷による環境負荷の低減に貢献したことが評価されました。
名古屋市長賞受賞
【優秀賞】
  • 受賞者:愛知県古紙協同組合
  • テーマ:「古紙リサイクルセンター」の開設・運営
  • 概要:
    名古屋市内に、土日も古紙の持ち込みができるリサイクルセンターを設置し、市民の利便性向上と資源循環の推進、リサイクル意識の高揚に貢献。
  • 受賞のポイント:
    土日も古紙の持ち込みができるリサイクルセンターを設置し、住民の利便性向上と資源循環の推進、意識高揚に貢献したことが評価されました。
優秀賞受賞
  • 受賞者:(株)シロキ バッテリーバンクシステムズ(株)
  • テーマ:使用済み産業用鉛バッテリーの回収・再生・販売事業
  • 概要:
    電動フォークリフト用のバッテリーの回収・再生について、我が国で始めてのビジネスモデルと再生技術を確立。使い捨て状態にあったフォークリフト用バッテリーの延命と不適正輸出を防止。
  • 受賞のポイント:
    電動フォークリフト用のバッテリーについて、我が国で初めての再生技術を確立し、使い捨て状態にあったバッテリーの延命と不適正輸出防止に貢献することが期待されることが評価されました。
優秀賞受賞
  • 受賞者:(株)すぎた
  • テーマ:販売した容器の全量回収を目指して
  • 概要:
    常時、アルミ缶・スチール缶等の回収を実施する、消費者にとって利便性の高い回収・リサイクルを実施。リサイクルによる収益は消費者へ還元するだけでなく、幼稚園などへ寄付し、資源循環の意識啓発に貢献。
  • 受賞のポイント:
    缶やびんの回収について、消費者にとって利便性の高い常時回収を行い、リサイクルを実施するとともに、その収益を消費者や地域へ還元することによって、資源循環の意識啓発に貢献したことが評価されました。
優秀賞受賞
  • 受賞者:特定非営利活動法人田原菜の花エコネットワーク
  • テーマ:菜の花をキーワードとした農村景観整備と資源循環型社会の構築
  • 概要:
    菜の花畑と菜種油のディーゼル燃料化という事業を柱に、市との連携をとりながら、市民を挙げた農村環境整備と資源循環への取り組み。
  • 受賞のポイント:
    菜の花畑と菜種油のディーゼル燃料化という事業を柱に、市民を挙げた農村環境整備と資源循環への取り組みを、市との連携をとりながら実施したことが評価されました。
優秀賞受賞
  • 受賞者:(株)トーエネック
  • テーマ:顧客との協働による省エネルギーソリューション事業
  • 概要:
    総合設備業者としての強みを活かし、これまでの省エネルギー提案事業では踏み込むことのない、顧客との深い関係づくりと協働に基づいた省エネルギーソリューション事業を推進。
  • 受賞のポイント:
    総合設備業者としての強みを活かし、顧客との協働に基づいたこれまでにない総合的な省エネルギーソリューション事業を行い、省エネルギーの推進に貢献したことが評価されました。
優秀賞受賞
  • 受賞者:(株)ノリタケリサイクルセンター
  • テーマ:使用済み砥石リサイクルシステムの構築とその事業化
  • 概要:
    工業用砥石の回収・リサイクルシステムを確立し、様々な工場におけるゼロエミッション化と資源循環に貢献。
  • 受賞のポイント:
    工業用砥石の回収・リサイクルシステムを確立し、様々な工場におけるゼロエミッション化と資源循環に貢献したことが評価されました。
優秀賞受賞
  • 受賞者:(株)山田組
  • テーマ:河川護岸工事におけるヨシの保護
  • 概要:
    河川工事において、ヨシの保全を確保しながら施工する特殊な工法を導入し、国等に提案することによって、自然環境を守りながら河川工事を施工。
  • 受賞のポイント:
    河川工事において、ヨシの保全を確保しながら施工する特殊な工法を導入し、国等に提案することによって、自然環境を守りながら河川工事を施工したことが評価されました。
優秀賞受賞
15:55〜17:00
講演会(特別対談)
「愛知発!持続可能な未来のために」
持続可能な発展のための日本評議会事務局長 黒坂 三和子氏
中日新聞社論説委員 飯尾歩氏 
持続可能な発展を具体的に実現するため、行政・企業・民間非営利組織など多様な主体が参加し活動を実施している「持続可能な発展のための日本評議会」の事務局長を務める黒坂氏と環境問題を精力的に取材されている中日新聞社の飯尾論説委員に「愛知発!持続可能な社会の未来のために」と題して対談をいただきました。黒坂氏は持続可能な社会の構築のため、生物多様性保全についての重要性を訴えられました。そして、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の誘致を進めている当地域に向けて、「市民・草の根団体・研究者、多様な企業、地方自治体の3セクターのパートナーシップの推進」、「地元主導での準備」、「多様ないのちを育む具体的な行動」といった3つの提案を頂きました。
講演会
17:00〜18:30
交流会
中部経済産業局の本多隆資源エネルギー環境部長を来賓にお招きし、EPOC交流会が行われ受賞者その他参加者の方々が交流を深められました。また、会場には各受賞事例の概要を纏めたパネルが設置され、受賞企業・団体の方から直接ご説明頂くことで、参加者の方々には各事例についてより深くご理解頂きました。
交流会