研究会

2016年度 第2回循環ビジネス創出会議(現地見学会)

はじめに

EPOC循環型社会分科会では愛知県と協力し、先導的・効果的な循環ビジネスの普及・振興を通じて「環境と経済が好循環するモノづくり県のさらなる発展」を目指し、愛知県と共同で現地見学会等を「循環ビジネス創出会議」として開催し、広く社会の資源循環を推進しています。
今回は、「2016愛知環境賞」において銅賞及び優秀賞を受賞した3団体を訪問し、資源循環や省電力の優れた技術や取り組みについて、現場視察を交えてご紹介いただきました。見学会にはEPOC会員、一般応募者、自治体関係者より、多くの方がご参加され、循環(環境)ビジネスへのご理解をより一層深めていただきました。

開催日時: 平成28年8月25日(木) 8時50分〜17時25分
見学先: 1.三五コーポレーション株式会社 ECO35
2.全国防草ブロック工業会
3.パナソニック エコシステムズ株式会社
参加者: 45名

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    1.三五コーポレーション株式会社 ECO35


    【概説】
    都心の工場跡地に自然豊かな緑を再生するとともに、生態系の調査や保全を通じて社員や地域住民への環境教育を推進するなど幅広い活動を展開したことは、環境保全に対する意識啓発及び活動の推進に大きく貢献するものと評価され、2016愛知環境賞優秀賞を受賞されました。


    【見学内容】
    (1)森づくり活動におけるこれまでの取組についてビデオ視聴しました。
    (2)マフラーミュージアムにて社歴およびマフラーの加工技術についてご紹介いただきました。
    (3)ECO三五の森を散策しながら、森についてご説明いただきました。
    (4)植栽10年目の生育調査報告についてご説明いただきました。

    生育調査の報告においては、CO2固定量、森林鳥類等を調査し、森の検診にて得た技術的知見を環境教育にも導入しているとのことでした。

    三五の森集合写真&生育調査報告

     
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    2.全国防草ブロック工業会


    【概説】
    植物の成長特性を利用した独自の発想により防草効果を持つ道路用コンクリート製品を開発し、除草や防草対策工事に必要な機械や資材の使用を削減したことは、環境負荷の低減に大きく貢献するものと高く評価され、2016愛知環境賞銅賞を受賞されました。


    【見学内容】
    (1)概要説明として、世界初の防草機能を持つ道路二次製品についてビデオ視聴しました。
    (2)防草ブロックの施工場所へ赴き、その効果を現地確認しました。

    植物の特性である「屈性」に着目した防草目地形状を構築することで、植物の成長を抑制させることができるとのことでした。

    防草ブロック施工場所&製品サンプル

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    3.パナソニック エコシステムズ株式会社

    【概説】
    独自に開発した樹脂製の熱交換素子を内蔵した太陽光発電設備の冷却装置を実用化し、消費電力を低減するとともに長寿命化を実現したことは、省エネルギーと資源循環型社会の形成に大きく貢献するものと評価され、2016愛知環境賞優秀賞を受賞されました。


    【見学内容】
    (1)会社概要についてご説明いただきました。
    (2)土壌環境事業についてご説明いただきました。
    (3)eco見える化室において、省エネの取組についてご紹介いただきました。
    (4)生産工場内にて、成形行程、塗装工程等における省エネ活動についてご紹介・ご説明いただきました。
    (5)屋外にて、パワーコンディショナ及び、ソーラパネルの設置現場を見学しました。

    生産工場内において、使用エネルギーが大きな行程を特定し、試行錯誤を繰り返しながら、効率的な省エネ活動に取り組まれ、VZノズルによる局所空調や断熱材効果等で、涼しく快適な生産工場環境を実現されていました。

    eco見える化室で省エネ活動紹介&屋外ソーラーパネル設置場所見学


以上