交流会

2007年度 第2回循環ビジネス創出会議

はじめに

  EPOCでは、昨年度同様に「あいちエコタウンプラン」を推進されている愛知県と連携し、モノづくり県としての産業技術の集積を活かして、先導的で効果的なリサイクル事業を生み出し、資源循環型社会の形成を促進することを目的として、今年度2回目の「循環ビジネス創出会議」を開催しました。今回は、11月に開催した会議が大変好評であったことを受け、同会議を再度開催し、企業が、現在、愛知県内で事業化を進めている、先導的なリサイクルビジネスの計画を検討している1件と、事業化を進めている2件について御報告頂き、愛知県及び循環ビジネスコーディネーターも交えて、事業化に向けた企業連携等の検討を行いました。会議には、総勢63名と予想を大きく上回る多くの方にご参加頂き、また、参加者の皆様には活発なご意見・ご質問を頂戴し、情報交換はもとより、循環ビジネスへのご理解をより一層深めて頂きました。


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開催日:
  • 平成19年12月20日(木曜)
    13:15〜16:10
会   場:
愛知県自治センター3階 A会議室
参加者:
63名

プログラム

    • 13:15〜13:20

    【あいさつ/主旨説明】

    • 13:20〜14:10

    発表者・・・オオブユニティ株式会社

    ○下水道汚泥を活用した炭化物の製造事業計画

    ― 下水汚泥を活性炭に ―

      国土交通省が進める「下水汚泥資源化・先端技術誘導プロジェクト」(LOUTUS Project)にて認定された「下水汚泥の活性炭化と有効利用による汚泥処理費の低減」技術を活用して、下水道の汚泥から高付加価値の炭化物を製造・販売する事業を計画。今年度は、炭化物の試作品を製造し、脱臭装置や水処理装置などへの利用可能性について技術的な検討やマーケット調査を進めるとともに、活性炭化炉ユーザーや活性炭ユーザーの経費負担を軽減するビジネスモデル(環境エスコ)を検討。

    • 14:20〜15:10

    発表者・・・バッテリーバンクシステムズ株式会社
                   株式会社シロキ

    ○電動フォークリフトバッテリーの個体管理によるトレーサビリティシステムの実現

    ― 電動フォークリフトバッテリーの行き先を把握します ―

      独自に開発した日本初のバッテリー劣化原因診断技術や再生技術、交換用ストックの確保、調達先・再販売先とのネットワークによって、平成19年4月より、電動フォークリフト用バッテリーの回収・再生・販売を開始。さらに現在、顧客が保有しているバッテリーの情報をIT技術を用いてデータベース化して一括管理し、健康状態の把握や不適正処理の防止など1台1台のバッテリーのトレーサビリティシステムの構築を推進。

    • 15:20〜16:10

    発表者・・・中日精工株式会社

    ○木質100%プラスチックの製造事業

    ―「木屑からプラスチックを」地球温暖化対応のプラスチックはこれだ―

      木質系廃棄物から製造した木粉を加熱・加圧し、浸みだしてくるリグニンなどの成分で自己接着させることによって、木質100%のプラスチック成型品を製造する世界初の技術を開発。この木質100%のプラスチックは、石油系プラスチックと同様の強度や耐久性を持ち、愛知万博では、この技術を用いて製造した歯車を使った先年時計を展示。また、このプラスチックは、木材以外の原料を使用していないことから、製造時においても使用後の廃棄においても環境負荷が小さいことが特長。このプラスチックの実用化第1号として、音響部品が近日発売される予定であり、今後木の常識を超えた幅広い用途への展開を期待。