海外交流

独立行政法人国際協力機構(JICA)様研修員との交流会ご報告


日時

2016年9月8日(木曜日) 13時〜16時30分

会場

豊田化学工業株式会社 藤岡工場

参加者

JICAメキシコからの研修員 9名
及びJICA通訳 1名
EPOC会員 11名
合計21名

目的

独立行政法人国際協力機構(JICA)様 研修プログラムの一環として、メキシコからの研修員に対し、「環境配慮への取組みを行う日本企業のマネジメントや製品・技術を学ぶ機会」という位置付けで、2016年愛知環境賞銅賞受賞企業である豊田化学工業株式会社を訪問し、EPOC活動の紹介を行うとともに、同社から事業概要・環境への取組みのご紹介を頂き、藤岡工場の見学を致しました。

概略スケジュール


13時20分〜13時25分 ご挨拶 メンバー紹介、全体スケジュール説明
13時25分〜13時35分 EPOCの紹介
13時35分〜14時30分 豊田化学工業様 ご挨拶、事業概要・環境への取組みご紹介
14時30分〜14時40分 休憩
14時40分〜15時40分 藤岡工場見学
15時40分〜16時05分 全体質疑応答
16時05分〜16時10分 豊田化学工業様 ご挨拶
16時10分〜16時30分 記念撮影、解散

内容

■参加メンバー、全体スケジュール、EPOC概要紹介

最初に分科会事務局より、豊田化学工業の皆様、EPOC会員の紹介をし、当日の全体スケジュールとEPOCの概要を紹介致しました。

■豊田化学工業様の事業概要、環境への取組み(マテリアルリサイクル化の取組み)紹介

次に、豊田化学工業様よりご挨拶、事業方針等のお話を頂いた後、映像による会社概要の紹介、更に同社の事業活動詳細と環境への取り組みについてご説明を頂きました。 今回は、同社が50年以上にわたり取り組んでこられた「廃棄物を有価物に変換する事業」の一例として有機溶剤リサイクル化の活動を中心にその理念、研究・技術開発(塗料廃液の再資源化)の歩み、また、その取組みを通した環境負荷低減効果の状況についてご説明頂きました。この塗料廃液処理方法をサーマルリサイクル(燃料化)からマテリアルリサイクル化(再原材料化)するシステムの確立は国内初ということで、その核となる蒸留法の原理や特長、そして約50年前はほとんどがサーマルマテリアルであった塗料廃液処理が、現在は80%がマテリアルリサイクル化できるようになったことによるCO2削減効果について、具体的にご紹介を頂きました。

■藤岡工場見学

藤岡工場内の「使用済みシンナー貯蔵倉庫(廃液倉庫)」、「原料投入工程」、「廃液蒸留工程」、「調合工程」、「製品貯蔵倉庫」、「ドラム缶洗浄工程」といった一連の工程・主要設備、更には廃液を分析・品質検査する「試験室」「塗装室」「機器分析室」をご案内頂き、実際の有機溶剤リサイクルの現場を目にすることができました。

■全体質疑応答、終了のご挨拶

参加したJICA研修員、及びEPOC会員から、廃液回収時の規格や取り決めに関すること、工場見学時に目にしたドラム缶の色と製品種類の関係に関すること、残渣が有価物になる上での条件に関すること、廃液回収における対価に関すること、蒸留技術の変遷に関すること等、多くの質問が出、丁寧にご対応頂きました。 また、杉浦社長様から最後に、今回紹介頂いたリサイクル技術の原理を、泥水を熱して蒸気を冷却し、きれいな水に戻す例えでお話し頂き、更に理解が深まりました。

当日の様子
当日の様子

このような交流の場を設けて頂いた豊田化学工業株式会社の皆様に厚く御礼申し上げます。

以上