環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)
平成15年度総会及び基調講演会・懇親会
 

開催日:平成14年7月11日(金) 16:15〜19:30
場所:名古屋東急ホテル3階「バロック」の間

PHOTO7月11日、会員238社(委任状含)の出席の下で、「環境パートナーシップ・CLUB」の平成15年度総会が名古屋東急ホテル(名古屋市中区)において開催されました。
冒頭、安井義博会長(ブラザー工業(株)代表取締役会長)から挨拶があり、引き続いて竹内弘之事務局長((社)中部産業連盟専務理事)から議案書に沿って、
(1)平成14年度活動報告及び収支決算書承認の件、
(2)平成15年度活動計画及び収支予算審議決定の件、
(3)理事改選(交替)の件、
(4)規約改正の件、
(5)万国博覧会参画の件
の5議案について説明がなされました。各議案はそれぞれ出席会員に諮られ、何れも原案通り承認されました。
議案の中の「万国博覧会参画」については、EPOCとしての
(1)基本的な考え、
(2)推進体制、
(3)今後の展開、
について説明があり、EPOC内に設置する万博推進チームのメンバーを、広く会員から公募する旨の案内が併せて行われました。
総会の最後を締めくくって、経済産業省中部経済産業局産業企画部長の車田直昭氏よりご挨拶いただき閉会しました。

理事会

PHOTO総会に先立って、15時より名古屋東急ホテル4階「栄の間」にて、第7回理事会が開催されました。安井会長の挨拶の後、竹内事務局長から議案書に沿って、
(1)平成14年度活動報告及び決算書承認、
(2)平成15年度活動計画及び収支予算審議決定、
(3)理事改選、
(4)規約改正、
(5)万国博覧会参画
の5議案について説明がなされました。各議案はそれぞれ出席者に諮られた結果、何れも原案通り承認されました。
また、報告事項として竹内事務局長から、万国博覧会参画の件に関し、企画事業推進チームを編成して活動を行っていくため、総会において参画が承認された後、チームメンバーの第一次公募を行う旨説明がありました。

安井会長 挨拶
PHOTO「石の上にも3年」と言いますが、平成12年2月にEPOCが誕生しましてから3年が経ちました。この間、我が国でも廃棄物リサイクルに対する法的基盤が整いつつありますが、今年の3月に発表された「循環型社会形成推進基本計画」を基に致しまして国、自治体、市民、NPO、事業者等がそれぞれ主体的に役割を果たしつつ連携した取組みの展開が図られようとしています。いよいよ本格的なステージに入った感があります。
キーワードに会員のこのような状況のもと、EPOCのこの3年間の活動を振り返ってみますと、環境行動に関する自己啓発・相互啓発、社会への浸透、国際交流、情報発信を環境経営への取組みを促進し、更に内外に広くEPOC活動を認知浸透させネットワーク化を図ってきました。これらの活動により中部圏から環境対応に対する様々な情報発信を行い、世界に誇れる環境先進地の形成と共に、安全かつ快適な「循環型経済社会」の構築を目指してまいりました。平成14年度のEPOC活動は各種フォーラムやセミナーの開催、海外との交流会など多方面に渡って行われてきました。
具体的な活動報告につきましては後ほど竹内事務局長より詳しく報告がありますのでこの場では省略致しますが、これらの活動により、着実に会員自身の環境への取組みが促進され、EPOCの認知も高まり、循環型経済社会へ向けての足がかりをつかんできたと実感致しております。
さて、もう2年を切っておりますが2005年には愛知県にて「自然の叡智」をテーマとした国際博覧会「愛・地球博」が開催されます。「EPOCアジェンダ21」で示しましたように「愛・地球博」をEPOC活動の成果を内外に示す機会とすると共に、側面的にこの博覧会の成功に貢献して参りたいと考えております。EPOCとしての取組みにつきましては、本日の議題の中で後ほどご審議賜りますので宜しくお願い致します。
「継続は力なり」と申しますが、今年度におきましても継続してEPOC活動の更なる充実を図っていきたく思っております。特に、今年度EPOCとして初めて会員数が減少しましたが、会長と致しましてこれを重く受け止めており、経済状況の厳しい中ではありますがEPOCが会員皆様にとって、また社会にとって魅力ある集まりになるように努めて参りたいと思っております。一方「愛・地球博」への取組みにも注力していきたいと思っておりますので、これまで以上にEPOC活動に対する皆様方の積極的な参画を是非ともお願い申し上げ、私のご挨拶とさせて頂きます。

車田産業企画部長挨拶
PHOTOただ今ご紹介いただきました中部経済産業局の車田でございます。局長の細川が本日辞令を頂戴しまして、名古屋に向かい、夕刻記者会見等ございますので、残念ながら本日出席できず、私が代わりにご挨拶させていただきます。
このEPOCでございますが、昨今、人々の間で、環境に対する意識が非常に高まってまいりまして、それを背景に企業におかれましても、環境に対する配慮をすることが、自社の製品・サービスを売るうえでの重要な課題となっております。そういったことを背景に、皆様会員メンバーの社員の方々の知識・ノウハウのレベルアップということを、事業の一つとしてやっていらっしゃるかと思います。また、これから21世紀の日本につきましては、社会が持続的に発展していくために、環境というものが重要でありますが、そのための人々の啓発ということを、もう一方の事業の柱にされているかと思われます。この点につきましては、そういう人々の環境意識を高めていくということにご尽力されることそれ自体は重要でありますが、これは企業にとってみますと、環境に配慮した製品やサービスを提供していく、環境に配慮した企業経営を行っていく、それは普通に企業活動を行うよりコストがかかるわけですけれど、それがひいては消費者なり住民・国民に受け入れられて、受け止められて高く評価されていく、そういう成果にも結びつけていくことが必要であります。
そういった意味で、製品・サービスのユーザーである人々の環境意識を高めるということは、ゆくゆくは環境についての配慮に尽力される企業の利益にも、物理的にはつながっていくものであろうと思います。そういった大所高所の意味から、企業の利益等さまざまな面におきまして、EPOCの活動というものについて、私共中部経済産業局としては、高く評価しているところであります。
先程、局長の細川が本日辞令を頂戴したと申し上げましたが、実は私も昨日、産業企画部長の辞令を頂戴いたしまして、今、5時でございますので、4時間ほど前の1時頃に名古屋へ赴任させていただいた次第であります。私は残念ながら中部圏の人間ではないのでございますが、15年ほど前、1988年に、当時の通産省商務室におきまして、博覧会を担当しておりました。その時竹下内閣の時代だったのですが、博覧会、特に地方の博覧会というものを国として支援することはできないかという命題が下りまして、博覧会をいかに国として、その際は地方博ですが、支援することができるかということを探求するために、当時、名古屋におきましてデザイン博がありまして、名古屋に参ったことは非常に記憶にございます。会場を回り、名古屋市の方といろいろ話し、そういった中で私が分かりましたのは、博覧会というのは、それを開催して目標の参加者や収益をあげる、これもこれで重要なのですが、博覧会は一つの手段である、この名古屋という地においてデザインというものの重要性を名古屋の人々に理解していただき、意識を高めることは一番の大きな目的であって、そのための有力な手段です。実際、おそらくデザイン博というものの後、町並みがきれいになったということもあるかと思いますが、単にものを作るということでなくて、デザインというものが製品を作っていくうえで、非常に重要であるという意識が高まったのではないかと思います。
2005年には「愛・地球博」が予定されております。この「愛・地球博」を成功させる、それ自体を目的とすることは非常に重要なことでありますし、そのために、日夜汗を流し、命をかけておられる方もいらっしゃいます。
ただ、私が思いますに、EPOCという立場からしますと、この「愛・地球博」というのは、EPOCの活動目的を達成する絶好の機会・手段であろうかと思います。そういった意味におきまして、今回、皆様が「愛・地球博」への参画ということを、お決めいただいたことは非常に重要な正しいご判断だと思います。普段ではできないこと、普段ではできない意識改革、それを達成しうるのが万博という好機でございます。
あと1年何ヶ月かになってまいりましたが、EPOCの皆様が英知を振り絞られまして、この「愛・地球博」という好機において、皆様が達成されようとしている住民・国民の環境意識を高める、こういった目標を達成されることを切に願ってやまない次第であります。私共中部経済産業局、ひいては政府といたしましても、関係省庁と連携しながら、皆様の活動について可能な限りご支援してまいりたいと思います。
EPOC、石の上にも3年ということで、安井会長を始めとした、副会長、理事、事務局、会員皆様方のご努力によりまして、立派な活動を続けて来られています。次の「愛・地球博」に向けて更に一層のご活躍、ご成果を上げられることを祈念いたしております。

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