第16回EPOC視察調査EXPOプレエコツアー
「愛・地球博プレ見学ツアー」
 
視察目的
「愛・地球博」における新エネルギーシステムの見学及び架谷EPOC顧問による「循環型社会とは何?」の講演を聴講し、今後の事業展開における環境対応の一助とする。

視察日時
平成16年11月26日(金)09:00〜17:00

参 加 者
一般参加者 36名、事務局 3名   計39名

視察先・講演の概要

「愛・地球博」長久手会場

photo photo photo

「愛・地球博」は、「自然の叡智」をテーマとして、人類と自然との新しい共存関係を見いだすべく、「宇宙、生命と情報」「人生の"わざ"と知恵」「循環型社会」をサブテーマに、二十一世紀の人類が直面する環境、高齢化等地球規模の諸課題を解決し、多彩な文明・文化の共存する新しい地球社会を目的としている。

「愛・地球博」における新エネルギーシステムは、自然変動電源である太陽光発電とその他の新エネルギー等を組み合わせ、これらを制御するシステムを構築することにより、電力供給システムとしての経済性や電力供給信頼度を向上させ需要家のニーズに合わせたより効率的な供給を行うことを目的として実証研究・フィールドテストを行う。新エネルギーシステムは、太陽光発電・NaS電池電力貯蔵・燃料電池・メタン発酵システム+メタン発酵ガス利用燃料電池・高温ガス化システム+高温ガス化ガス利用燃料電池の各種システムがある。

その他、会場内においても自然環境に配慮したグローバル・ループ(空中回廊)や次世代交通システム(IMTS)、また各パビリオンにおいても、人と環境にやさしい取り組みがなされている。更には、今回の博覧会に使用される建築材料等の資材は95%が再利用される。

EPOCにおいても、博覧会のパビリオンやメインの展示では見ることの出来ない隠れた裏側の先進的な環境技術を来場者に学び知って戴く「バックヤードツアー」と次世代を担う子供達とEPOCに参加する企業のトップとの環境についてのトークセッションを繰り広げる「エコトークセッション」を博覧会協会と共同開催し、持続可能な社会の形成及び循環型社会実現のため環境問題への関心を喚起する企画を推進している。


架谷EPOC顧問によるご講演 (於:愛知工業大学)
「循環型社会とは何?」

photo循環型社会というのは、イメージとして再生可能な資源と再生不能な資源をベストミックスして循環利用する。廃棄物を回収して資源として活用する。それにより、廃棄物の資源化が進み、資源の使用量が減る。循環型の流れを作って社会を維持することと考える。
持続的に発展するにはGNPの継続的増加が必要であり、GNP拡大シナリオ実現のための市場原理を維持しつつ、資源保護・環境保全の視点に立った廃棄物の資源化、エネルギー供給・利用の合理化を徹底し得る科学技術の進歩と自然との調和をどうしていくかが課題である。
そのためには、産・官・学連携の一層の推進(意識革命の徹底)が必要である。中部地域は循環型社会形成の世界的拠点として、さまざまな取り組みの集約化・ネットワークの整備が急務であり、新産業育成と循環型社会の形成に努めなければならない。

所 感
「愛・地球博」は、地球の総ての"いのちと未来"のために世界中の人々が集まり考える舞台である。我々も、その一員としてまず自分達の出来ることを考え、行動することで一翼を担えればと考える。また、それが循環型社会の形成に繋がっていくと思う。
前のページに戻る