第9回EPOCセミナー(経済産業省委託事業)
**「平成16年度 循環ビジネス人材教育セミナー:環境経営概論」** |
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【はじめに】
中部地区の各企業は、今日の国際競争激化の中でも、環境問題に配慮しつつ力強い経済発展をしてきました。
そして、今後とも、環境問題への認識、有害化学物質、廃棄物に対する環境リスク管理といった、環境経営の更なる推進が求められています。
そこで、EPOCでは、各企業の経営者層、管理者層、実務者層を対象に、環境経営に関するさまざまな知見や情報を提供する「循環ビジネス人材研修セミナー」を3回にわたり開催いたします。
今回のセミナーでは平成15年度経済産業省委託事業「循環ビシネス人材育成・循環ビジネスアドバイザー派遣事業」研修用テキストにそって、講義形式で講演頂きます。このテキストは環境経営の利用促進を図り、その実践的展開に資するための情報提供の一環として、環境経営の実践に有効な環境管理手法等の研修を全国的に展開することを目的に作成されています。さらには、事業活動に伴う環境経営上の問題の予防や解決に役立つための参考書として、実用性と分かりやすさに留意して執筆・編集されています。
特別講演では、「新しいものつくりのかたち 〜人と地球を考える〜」という題で、21C企業として何を生み出すべきか?という課題に対し、講演者ご自身の開発経験を踏まえ、一つの大きな答えをご教授頂きました。 |
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開催日: |
平成16年 9月 29日(水)9:30〜16:30 |
会 場: |
(株)豊田自動織機 シャインズ
愛知県刈谷市東陽町二丁目18番地 |
主 催: |
環境パートナーシップ・CLUB(EPOC) |
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《プログラム》 |
9:30〜9:35 |
主催者挨拶(環境パートナーシップ・CULB) |
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9:35〜11:30 |
【環境問題概観】「環境問題と解決への努力、今後の重点的技術課題」
日和産業(株)環境ソリューションセンター長 並木 慎一郎 氏
講演概要:
1 環境問題と解決への努力
1.1 日本における公害・環境問題の変遷
1.2 環境問題の今後の方向性
1.3 環境問題に対処する日本の環境法令、機構整備の流れ
1.4 環境問題への国際的取組み(条約、規格、規制、協力)
2 今後の重点的技術課題と環境ビジネス
2.1 環境分野における重点的研究・技術開発課題
2.2 環境市場及び環境ビジネス
今後の環境規制の流れ、環境ビジネスの注目分野など、具体例を多数取り上げ解説して頂きました。 |
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11:40〜12:40 |
【特別講演】「新しいものつくりのかたち 〜人と地球を考える〜」
東北大学 教授((株)INAX顧問) 石田 秀輝 氏
講演概要:
21C企業として何を生み出すべきなのでしょうか?生活文化を進化させながら地球への負荷を低減させる、この一見相反する「人と地球を考えたものつくり」への挑戦が一つの大きな答えになると考えています。
講演者が開発に携わった呼吸するセラミックス、「かたつむり」からヒントを得た汚れない材料などの開発裏話を通して「人と地球を考えたものつくり」をご紹介頂きました。地球の歴史、自然界の知恵など幅広い視点からご教授頂き、興味深い講演でした。 |
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13:30〜16:30 |
【環境経営の概要と諸手法】「環境経営支援手法及び環境経営に関する知識享受」
(株)日立インダストリーズ環境推進センター長 中村 勝彦 氏
講演概要:
3 環境経営概論
3.1 企業経営に求められる新たな視点−企業を取巻く環境のインパクト
3.2 環境経営構築のステップ
3.3 源流対策と環境経営手法の統合
3.4 LCAを原点にした環境経営戦略
4 環境経営支援手法の概要
4.1 環境経営を支援する手法
4.2 環境適合製品・サービスを支援する手法
環境マネジメントシステム(EMS)の重要性、ステークホルダー(利害関係者)へのアピール、製品アセスメントなど、各企業の取り組み例をまじえ、解説して頂きました。 |
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