「2005愛知環境賞」表彰式・設立記念講演会実施報告
***「EXPOと新しい環境モノづくり」***
 
【はじめに】
この度愛知県では「環境との共生」という価値観を、新しい文化として体現し社会に普及させることを目的として、『愛知環境賞』を設立しました。
EPOCでは、愛知県より受託しました『愛知環境賞』の表彰式を開催致しました。
当日は、講演会に先立ち愛知環境賞表彰式が行われ、講演会終了後には交流会(パネル展示による意見交換会)が開催され、受賞者をはじめその他参加者の方々にご交流頂きました。
 
日 時: 平成17年 3月22日(火)15:00〜18:30
会 場: 全日空ホテルズ ホテルグランコート名古屋 「ザ・グランコート」
主 催: 愛知県
共 催 環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)
後 援: 中部経済産業局、環境省中部地区環境対策調査官事務所、(社)中部経済連合会、名古屋商工会議所
 
《プログラム》
15:00〜15:05 主催者挨拶
愛知県知事 神田 真秋
EPOC会長(トヨタ自動車(株)取締役副会長) 池渕 浩介
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15:05〜15:30 「2005愛知環境賞」表彰式
【金賞】
受賞者 テーマ・概要 受賞のポイント
トヨタ自動車株式会社 「ハイブリッド自動車『プリウス』」

世界初の量産ハイブリッド乗用車で、クルマの環境対応の進展を喚起。世界トップレベルの環境性能を実現。
世界初の量産ハイブリッド技術の開発並びにこの技術を活用した乗用車「プリウス」は、世界トップレベルの環境性能を達成するとともに、自動車の環境対応の進展と消費者の環境意識の高揚を喚起した点が高く評価された。
新日本製鐵株式会社
名古屋製鐵所
「中部における使用済み容器包装プラスチックのリサイクル事業」

全国で年間28万トン収集される容器包装プラの約40%が、世界初の「コークス炉化学原料化法」により有効利用。
世界初の「コークス炉化学原料化法」の開発、事業化により、現在、全国の容器包装リサイクル制度に参加して回収される約28万トンの使用済み容器包装プラスチックのうち約40%を有効利用し、そのリサイクルに多大な成果を挙げている点が高く評価された。
【銅賞】
受賞者 テーマ・概要 受賞のポイント
愛知県陶磁器工業協同組合
「Re瀬ッ戸」プロダクト
「『Re瀬ッ戸』プロダクト」

廃陶磁器を市民等の協働で回収・資源化・製品化し地域ブランド化する。万博を契機に全国にアピールする。
わが国で初めて、廃陶磁器の高配合率・高付加価値リサイクル技術を開発するとともに、市民との協働によって、回収・資源化する新しいシステムづくりに取り組み、今後の展開が期待できる点が高く評価された。
【優秀賞】
受賞者 テーマ・概要 受賞のポイント
特定非営利活動法人
稲沢ゴミ0協議会
「ゴミ0フェアいなざわ2004」

例年、約50企業・団体が出展、幅広い視点から地域の環境保全のための活動を発表・展示。
市民が中心になり企業、行政に働きかけながら廃棄物の3R(リデュース、リユース、リサイクル)への総合的な取組に先鞭をつけ、循環型環境社会形成に向け社会を牽引した点が高く評価された。
未来創造・21せと市民の会 「地球共生都市づくりへ『私たちのゼロミッション』活動」

環境学習・教育講座の実施。生ゴミで育てる花いっぱいのまちづくりの実践。
循環型社会形成に関する環境学習・環境教育に取り組むとともに、「生ごみで育てる花いっぱいのまちづくり活動」を実践し、地域の循環型社会の形成に貢献した店が高く評価された。
株式会社INAX 「節水ESCOサービス」

トイレ改修工事時に節水診断、節水効果保証、メンテナンスを実施し、初期費用を軽減する。
わが国で初めて「節水ESCOサービス」を実現・ビジネス化し、オフィスビルや学校などを中心に大規模施設における省資源活動の推進に貢献した点が高く評価された。
有限会社三和建材 「カスケードリサイクルボード(エコパル・パネル)」

廃プラスチックと低級古紙を混合し、コンクリート型枠用の板を製造する。
廃プラスチックや古紙を用いたコンクリート型枠の製造に係るリサイクル技術の開発に取り組み、今後本技術を活用した事業化の展開における環境保全効果が期待できる点が高く評価された。
中部リサイクル株式会社 「ごみ焼却灰および飛灰の溶融脱塩による再資源化」

焼却灰を電気抵抗炉で溶融還元。さらに焼却飛灰の脱塩再溶融で亜鉛を山元還元。焼却灰ゼロエミッション達成。
ごみ焼却灰の溶融脱塩技術によって、重金属の再資源化と高品質なスラグを製造し、これらを幅広く活用し天然資源の保全、ゼロエミッション社会の実現に貢献している点が高く評価された。
東邦ガス株式会社
大阪ガス株式会社
西部ガス株式会社
株式会社ノーリツ
株式会社長府製作所
本田技研株式会社
「家庭用ガスエンジンコージェネレーションシステム『エコウィル』」

レシプロ式エンジン使用の世界初・最小で、各家庭の省エネルギー性を確保し最大化する自己学習機能を持つ。
世界初の家庭用コージェネレーションシステムを開発・実用化し、各家庭の省エネルギー性を最大化する自己学習機能を搭載するなど特色ある技術を盛り込み、省エネルギーの普及に貢献した点が高く評価された。
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15:30〜16:50 【基調講演】
「EXPOと新しい環境モノづくり」
ユニバーサルデザイン総合研究所 所長 赤池 学 氏

photo愛・地球博では中部広域交流館(中部9県)並びにモノづくりシンフォニア(名古屋商工会議所)のコーディネートを務められ、またEPOC主催のエコトークセッションの総合プロデューサーでもある赤池学氏に「EXPOと新しい環境モノづくり」と題してご講演頂きました。
ユニバーサルデザインの概念についてご説明頂いた後、エネルギーから環境へと至る万博の歴史や、二十世紀産業を環境対応型へと改める「ビジネスのエコロジー化」から再生可能な生物資源や生物模倣科学を事業化・社会化する「エコロジーのビジネス化」という二十一世紀産業の創出の取組事例等、様々なトピックスにつきお話頂きました。

17:00-18:30 【交流会】

photo中部経済産業局の小川局長を来賓にお招きし、EPOC交流会が行われ、受賞者その他参加者の方々が交流を深められました。
また、会場には各受賞事例の概要を纏めたパネルが設置され、受賞企業・団体の方から直接ご説明頂くことで、参加者の方々には各事例についてより深くご理解頂きました。

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