第11回EPOC交流会
***「ものづくりから環境経営を考える」***
 
【はじめに】
中部地区はものづくりを中心に経済発展を遂げてまいりました。また今日グローバル化した経済構造の中、企業経営の課題として環境問題が大きな注目を集めており、我が国が持続的な成長を遂げるためには環境問題を避けて通ることはできません。こうした状況下で、中部地区では、4月1日に名古屋大学にエコトピア科学研究機構が設立され、環境学を中心とする研究機関が設立されます。さらに来年には環境をメインテーマとして「愛・地球博」が開催され、中部地区が世界から注目される環境先進地域になるべく動きが加速してまいりました。
今回EPOCでは、これらの動きを受け「ものづくりから環境経営を考える」をテーマに交流会を開催し、学識者及び企業トップのそれぞれのお立場から環境と両立した企業経営と環境ビジネスのあり方についてご講演頂きました。
 
日 時: 平成16年 7月 7日(水)13:00〜16:30
会 場: 名古屋マリオットアソシアホテル 16階タワーズボールルーム
主 催: 環境パートナーシップ・CLUB (EPOC)
後 援: 経済産業省中部経済産業局、愛知県、名古屋市
 
《プログラム》
13:00-13:15 主催者挨拶:トヨタ自動車株式会社代表取締役副会長(EPOC会長) 池渕 浩介
来賓挨拶:愛知県副知事 長谷川 信義 氏
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13:15-14:15 特別講演「関西ペイントにおける環境経営」
関西ペイント株式会社常務取締役 薮田 元志 氏


講演概要:
Photo環境側面から塗料業界の状況と課題についてのご説明の後、「環境対応型コーティングシステムの開発と提供」を企業経営の基軸とする関西ペイントにおける環境への取組体制並びに同社による環境対応技術開発の例として水性塗料を用いた新規塗装システム、遮断機能塗膜によるエネルギー低減、リサイクルPETを原料とした環境配慮型塗料(塗装例:東京タワー)等につきご紹介頂きました。

(PDFファイル)


14:15-15:15 基調講演「大エコ時代興し「環業革命」へ」
EXPO2005 愛知県パビリオンプロデューサー 山根 一眞 氏

講演概要:

Photo愛知県パビリオンプロデューサーを務め、環境問題に関し精力的な活動を続けてこられた同氏の経験をもとに、愛知県パビリオンの構想や愛知県における環境への取組の他、北九州市のエコタウン事業やアマゾンにおける植林・森林農業等幅広いトピックスにつき、モバイルの開祖と称されるに相応しく自ら持参したノートPCを駆使してご説明頂きました。

15:30-16:30 基調講演「我が国における環境対応の将来動向と企業に求めるもの」
財団法人地球環境戦略研究機構 理事長 森島 昭夫 氏   
名古屋大学名誉教授 中央環境審議会 会長

講演概要:

Photo2050年には世界人口が現在の約1.5倍に増加すると言われている状況下、限りある資源エネルギー及び環境配慮の必要を考慮すると、20世紀型のものづくりの考え方を見直す必要があるとの認識のもと、単にモノを作って売るだけではなく、それに付随・関連したサービスやシステムを供給することにより環境対応と企業活動が両立されることを具体例も交えてご説明頂きました。

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