第19回EPOCフォーラム 
***「水資源を考えよう 最新の造水技術の動向」***
 
【はじめに】
愛知県を中心とする中部地方は国土幹線の東西・南北軸のクロスポイントとしてまた国際物流の拠点として重要な位置条件を有しており、農業生産、工業生産とも活発な地域であります。従いまして生産活動や市民生活に必要な水需要が非常に大きく見込まれる地域です。一方水資源は私たちの生活にとってかけがえの無い貴重な資源であり、豊かな社会作りに向け造水技術が注目を浴びています。
そこでEPOCでは財団法人 造水促進センターと共催で「水資源を考えよう 最新の造水技術の動向」と題してフォーラムを開催致しました。
 
開催日: 平成16年 11月 15日(金)
会 場: 栄ガスビル 5階 ガスホール
後 援: 経済産業省・愛知県・名古屋大学エコトピア科学研究機構
 
《プログラム》
10:30-10:50 主催者挨拶
財団法人 造水促進センター 専務理事 門脇 秀一

来賓挨拶
経済産業省 産業施設課 課長補佐 富永 潤一氏

10:50-11:50 【講演T】「省エネルギー型排水処理技術開発」〜愛知万博実証試験の概要〜
京都大学大学院 工学研究科都市環境工学専攻 教授 津野 洋氏

講演概要:
photo高濃度オゾンを利用し、発生汚泥の低減を図り、かつ水中に存在する難分解性有害物資の分解・除去を行うことにより、健全な水循環系の確立と水資源の有効利用の促進及び安全性の確保を図ることを目的とした省エネルギー型排水処理技術の研究開発、並びに、愛・地球博実証試験での概要につきご説明頂きました。

11:50-12:00 愛・地球博バックヤードツアーの企画
EPOC博覧会推進部会

13:00-14:00 【講演U】「渇水に強い都市造り・雨水利用と用水貯留技術」
株式会社大林組 エコロジーエンジニアリング部 グループ長  小川 幸正氏

講演概要:
photo農業・工業が盛んで水需要の大きい東三河地区における水資源と用水需要量及び渇水の発生状況と対策ついてご紹介頂いた後、渇水に強い都市造りにつき雨水利用及び用水の地下貯蓄技術を中心にご説明頂きました。

14:00-15:00 【講演V】 「オンサイト型メタン発酵装置による畜糞処理とバイオマス発電」
株式会社荏原製作所 水処理統括 技術調査開発室 部長 鈴木 隆幸氏

講演概要:
photo家畜糞尿廃棄物の年間排出量は9,430万tに及び(平成9年度調査)、畜産糞尿の不適正な処理等に起因する水域汚染も顕在化し始めており、家畜糞尿のメタン発酵処理システムが近年注目されている状況下、生物系特定産業技術研究推進機構の委託研究「家畜糞尿の環境保全型メタン発酵システムの研究開発」にて実施した糞尿廃棄物のメタンエネルギーへの転換技術とコンポスト化処理技術とを兼ね備えたメタン発酵処理システムの実証試験の結果につきご説明頂きました。

15:15-16:15 【講演W】 「水再生利用と広域水循環・豊川流域における調査結果と提言」
豊橋技術科学大学 エコロジー工学系 教授 藤江幸一氏

講演概要:
photo東三河地域の水環境と水資源について俯瞰した後、同地域における水使用合理化と三河湾への汚濁負荷削減の対策として、各種排水の高度処理・再利用の促進、IT導入による水使用の合理化、地域水循環システムの構築等につきご説明頂きました。

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