第15回EPOCフォーラム 
***「先進的な環境情報開示とリスクコミュニケーション取組み事例」***
 
【はじめに】
企業は、様々な環境側面での対応課題を抱えており、しかも、それらの対応課題に関する取組み状況を、地域住民や消費者等に積極的に情報開示することが求められるようになっています。
さらに、企業側から地域住民や消費者等に対する一方的な一方向のみの情報開示に留まらず、地域住民や消費者及びその代弁者の立場にもなる市民団体やマスコミ等から挙げられてくる質問・疑問・要望等の意見に関しても的確かつ平易で速やかな回答を心がけて、双方向の情報応答を図り、地域住民や消費者、市民団体、マスコミ等から企業が信頼感を持たれるように努力すること(すなわち、リスクコミュニケーションを図ること)が、企業経営の重要なファクターとなってきています。
今回EPOCでは、昨年7月24日に開催した第12回フォーラムに引き続き"環境情報開示とリスクコミュニケーション"をテーマにして、行政の方及び環境情報開示とリスクコミュニケーションに関して先進的に取組まれている企業の方々に、ご講演いただきました。
 
開催日: 平成16年 1月 20日(火)13:30〜17:00
会 場: 産業技術記念館 大ホール
主 催: 環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)
後 援: 中部経済産業局
 
《プログラム》
13:30-13:35 主催者挨拶(環境パートナーシップ・CLUB)
EPOC監事 シヤチハタ(株)代表取締役社長 舟橋 紳吉郎

13:35-13:45 来賓挨拶
経済産業省中部経済産業局産業企画部長 車田 直昭 氏

13:45-14:45 基調講演「企業経営と環境コミュニケーション」
経済産業省産業技術環境局環境調和産業推進室長 國友 宏俊 氏


講演概要:
環境と経済の両立という地球規模の課題への対応の為には、企業経営におけるリスクを極小化しチャンスを極大化する経営システムや経済社会システムの再構築が必要である。斯かる基本的視点を基に今般政府が取り纏めた、企業経営・市場・地域政策・国家政策のグリーン化を骨子とする「環境立国宣言」や環境調和産業政策の概要を紹介。

15:00-15:40 「地域で展開するリスクコミュニケーションネットワーク」
かわごえ環境ネット理事  高木 克弘 氏


講演概要:
埼玉県川越市の市民・事業者・民間団体・役所によって形成され、様々な環境推進活動を行うネットワーク組織である「かわごえ環境ネット」が実施したリスクコミュニケーションのセミナー・現地研修会・報告会の内容・成果・課題につき説明。

15:40-16:20 日本ペイント(株)における環境情報開示とリスクコミュニケーションに関する取組み」
日本ペイント株式会社環境品質本部長 野村 侃滋 氏


講演概要:
多種多様な化学物質を扱う塗料製造業者として環境リスクの正しい情報を提供し相互信頼性を得ることを重視する日本ペイント(株)の考え方、及びレスポンシブルケアー活動、マテリアルフローコストの検討、環境効率評価手法の検討、化学物質総合管理システム等同社の具体的な取組みについて紹介。

16:20-17:00 「(株)デンソーにおける環境情報開示とリスクコミュニケーションに関する取組み」
株式会社デンソー環境企画部地球環境室室長  渡辺 芳紀 氏


講演概要:
地域社会の一員として地域から共感を得られる企業市民を目指す(株)デンソーの環境への取組姿勢、並びにステークホルダーズミーティング、環境社会報告書、環境関連展示会出展、環境広告等具体的に取り組んでいる環境コミュニケーションについて紹介。

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