EPOCお困り事解消講座 第2回
****「これからどうなる?有害化学物質規制とビジネス展開」****
 
【概要】
photo 第2回は有害化学物質管理をテーマとし、(株)富士通長野システムエンジニアリング コンサルタント/及川洋光様よりITを駆使して有害化学物質管理をビジネス展開された事例や企業の有害化学物質管理の重要性についてご講演いただいたのち、お茶の水女子大学ライフワールド・ウォッチセンター長 教授/増田優様より化学物質総合管理の今後の動向について、特に経営からみた自主管理の必要性をご講演いただきました。総勢47名と多くの方に参加いただき、受講後のアンケートでは「有害化学物質管理のあるべき姿に向け良いヒントを得た」「有害化学物質管理に向け攻めの姿勢の重要性を認識できた」などの意見もいただき、大変好評でした。

開催日 平成17年11月17日(木) 14:00〜17:00
会 場 名古屋都市センター 第1・第2会議室(名古屋市中区金山町1-1-1 金山南ビル内)
主 催 環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)環境経営標準化部会

【プログラム】
14:00〜14:05    主催者挨拶
環境パートナーシップ・CLUB 環境経営標準化部会 部会長
(株式会社INAX 環境戦略部 部長)     久留島 豊一

14:05〜15:25   講演T「今、企業に求められる製品環境情報管理とは
-最新動向とIT活用事例」

株式会社富士通長野システムエンジニアリング コンサルタント
及川 洋光氏

〔講演概要〕 及川氏
 1. 製品に含まれる有害物質管理の必要性
 2. 企業はグリーン調達のどこで苦労しているか
 3. 企業にとって重要なのはグリーン調達でなく「環境配慮設計」
 4. 誰も(ベンダー)も教えてくれない必ず効果が出るIT化の方法
 5. 勝ち組へのターニングポイント
 6. 有害化学物質管理の次は何か
 
有害化学物質管理ではいかに柔軟に対応して考え方を変えるかがポイントで、守りでなく攻めることが大切。特に、設計完了の段階での有害化学物質管理が重要。ITによる製品環境情報管理では、役割・あるべき姿設定など要件定義の実施が成功へのカギを握る。

15:35〜16:55   講演U「化学物質総合管理の新たな潮流
-管理を越えて経営へ-」

お茶の水女子大学 ライフワールド・ウォッチセンター長 教授
増田 優氏

〔講演概要〕 増田氏
 1. 国内外の化学物質総合管理に係る動向
 2. 化学物質総合管理の展開 −レギュラトリー・サイエンスに依拠して−
 3. 化学物質総合管理における自主管理の歴史的役割
 4. 化学物質総合管理の基本的考え方
 5. 化学物質総合管理の進化 −化学物質総合経営−
   
化学物質管理は規制を守っているだけでは不十分で、自分で化学物質を管理する自主管理が大切である。自主管理の方が規制による管理より効果が高く、小さな会社でも経営に結び付けて利益につなげることができる。化学物質管理は競争力を持った経営問題である。
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